ママが笑顔だと子どもも笑顔になる

Report 10

ドリームマップをきっかけに
夢を語れる場作りを展開

中田 あい(なかだ あい)さん
ハッピーママコーチ・日本ほめハピ協会 代表理事

中田 あい(なかだ あい)さん ハッピーママコーチ・日本ほめハピ協会 代表理事

ドリマ先生やコーチングの講師として、様々な講座を開催している中田さんですが、はじめに現在の活動概要から教えていただけますか?

report_nakada_image2

はい。現在の私の活動は大きく分けて三つです。

ひとつは、大学・専門学校でパソコンスキルを教えるIT講師。それから、個人セッションやママ向けのコーチング講座「キラッ☆ママ☆コーチング♪® 」を開催するコーチングコーチ。そして、小・中学校にドリームマップ授業を届けたり、「夢カフェ☆® 」という夢のおしゃべり会を開くドリマ先生としての活動です。

私は、毎回ドリームマップを描くたびに「笑顔でキラキラ輝く人であふれる社会を創り出します」という自分のミッションを書き込んでいて、それを思い描いているうちにどんどん活動の幅が広がってきました。

ドリームマップはこれまでに何回くらい作られているのですか?

全部で5回作っていますね。いつも3年後のドリームマップを作成しますが、1年後にはほとんどが叶っていて、自分がワクワクしなくなってくるので、毎年1月の新月に作り直しています。

でも私、実は初めてドリームマップ講座を受講したときは、途中で作るのをやめて帰ってきてしまったんです。ドリームマップに何も描けなくて……自分に夢がないことに愕然とし、苦しくなってしまって。

今のあいさんからはまったく想像もつきませんが、当時のことをもう少し伺ってもよろしいですか?

当時、512gという超低体重児の息子を出産し、初めての子育てすべてが規定外でした。子育てに戸惑い、今日という日を過ごすことが精一杯なころでした。今が必死で、先のことなんてまったく考えられなかったのです。私は出産を機に仕事を辞めて、育児中心の生活を送っていました。

その後、二人目となる娘を授かりました。娘も超低体重児でした。子どもたちは可愛いけれど、子育ては大変で……毎日ため息の連続、自分はダメママだなって落ち込んで、次第にストレスでいっぱいになっていきました。その頃の写真を見ると、笑い顔を作っているけれどうまく笑えてなくて、どこかつっぱったようなこわばった顔をしています。そこから脱却できたのは、ICPコーチング講座でコーチングを再勉強してからです。

あいさんがコーチングを学び始めてから、どんな変化があったのですか?

もともとコーチング自体は、日本でまだ馴染みの薄かった2001年に一度学んでいたのですが、仕事も順調で対人関係の悩みもなかった私は「ふーん。」で終わってしまっていました。

2010年に子どもが入園・入学を迎え、ICPで再び学び直すことにしました。軽度の発達障がいのある息子とコミュニケーションがうまくとれない葛藤のなかで、何か糸口を見つけられないかと思ったのです。

コーチングには、子どもとの接し方のヒントがたくさんつまっていました。講座で習ったことを家で実践すると、子どもの反応が目に見えて変わり、衝突することが少なくなりました。あんなにイライラ怒ってばかり、子育てのストレスでパンクしそうだった自分の気持ちも軽くなり、素直に子育てが楽しめるようになりました。

その時、「ママが笑顔じゃなきゃ、子どもは笑顔にならない。ママが怒っていたら、子どもは笑顔にならない。ママが泣いていたら、子どもは笑顔にならない。」と痛切に感じました。自分がこんなに楽になったのなら、他のママたちにも伝えてあげたい!と思うようになりました。それは次第に私の夢へと変わりました。

あいさんの主宰する「キラッ☆ママ☆コーチング♪」は、その時の実体験から誕生しているのですね。

はい。ママの笑顔のために、そして子どもたちの笑顔のために、悩めるママたちの環境を少しでも良くしたいと思いました。参加してくださった方々から「これで1ヶ月がんばれそうです!」「ここに来ると優しいママになって帰れます。」と言われると、やり続けてきてよかったなぁと思います。

コーチングの要素を取り入れて作った「わたしにおしえてね♡カード」も、「うちの子がこんなこと考えてるなんて、はじめて知りました!」「子どものことがもっと好きになりました!」というママたちの声があって一般公開するようになりました。

「わたしにおしえてね♡カード」とは、どんなものなのでしょうか?

report_nakada_image3

このカードには「好きな食べ物はなに?」「笑顔にしたい人はだれ?」など、“好き”や“夢”に関する質問が書いてあります。親子のハッピーコミュニケションを手助けするツールです。

きっかけは、コミュニケーションが苦手で、自分のことをあまり語ろうとしない息子が、何を考え、何を思って毎日生きているのか知りたいと思ったこ

とでした。好きなことや夢について話す機会を日常的に作れれば、もっと個性を尊重しながら成長を見守れるようになるはずだと。

また、子どもたちには、自分のことを大好きでいてほしい!自分のことが大好きだったら、夢も見つかるし、夢へ向かって頑張る力もあるだろう。多少の困難も乗り越えて、強く生き抜くことができる、そう考えています。

一時期は自分のことが嫌いになり、ドリームマップが作れないくらい行き詰まっていた私でしたが、再びドリームマップ講座を受け、自分の夢が描けるようになってから、夢がかなうコツに思い当たりました。それは「夢は話すとかなうということです。

「夢は話すとかなう」……その極意について詳しく教えてください。

私の自主開催講座の多くは、私が「こんな集まりがあったらいいのにね。」とか「こんな場を作りたいな。」と思っていることを周りの人に話したことから「あいちゃん、それいいね!いつやるの?」と背中を押されて実現したものです。もしも自分の頭のなかだけで考えているだけだったら、そんなにニーズがあると思わず、まだやり始めていなかったのでは?ということもあります。

人に話すと、考えが整理されるし、優先順位もみえてくるようになります。サポートしてくれる人に出会えます。夢のおしゃべり会「夢カフェ☆」をスタートさせたのも、夢をもっと楽しく、もっと気軽に話せる場を頻繁に作って、ドリームマップを描けるようになるための準備運動や事後のフォローアップにできたらと思ったからです。

最後にあいさんの今後の夢や活動の展望についてお伺いしたいと思います。

report_nakada_image4

専門学校で授業をしていると「就職するのいやだなぁ。仕事が好きな大人なんているのかな?」と学生たちから言われることがあります。「先生は仕事が大好きだよ。」と言うと「えーっ!?」と驚かれます。

大人にも夢があるし、仕事が大好き♪大人も笑っていられるよ!って、もっと伝えていきたいですね。ドリームマップ授業でも、子どもたちがご両親に憧れ同じ職業を夢として描く場面にあうと、自分は子どもの目にどう映っているのかな?と改めて考えます。

子どもにこうなってほしいと願うなら、大人がそれを実行している姿を見せることだと思います。究極のところ、親の私に出来ることは子どもにその生き方を見せることしかないのかな、と。

それから、最近自分の子育てを振り返ってみたり、「キラッ☆ママ☆コーチング♪や「夢カフェ☆をしていくなかで、“ほめる”ことが大切だなと実感して、“ほめ”に特化した講座を発信していきたいと思うようになりました。それは2013年11月に「日本ほめハピ協会」創立という形で夢が叶いました。ほめることで存在承認を確認し合う「ほめられてハッピー、ほめてハッピー、ほめの連鎖でみんなハッピー」を協会理念に笑顔の輪をさらに広げていきたいです。

あいさん、ありがとうございました。